パタゴニアの船旅 Day2 嵐で船酔いになる
昨日より天気が悪く、雨、霰が降ってきた。
寒い悪天候でも、嵐以外ではほとんど船のデッキで過ごした。
暖かい船内には海が見えるラウンジやダイニングがある。
しかし、私は外のデッキで景色を眺めていたかった。
ただ海を見ているだけだが、それが止められなかった。
時々イルカやアザラシ、海鵜を目撃できた。
旅行期間2008年11月
朝から雨で、船の揺れも激しくなってきた。
船の操縦室
船の操縦室は自由に見学できた。
操縦室が面白かったので、寒い時は入り浸っていた。
NAVIMAGの船室、ドミトリー
一番安いドミトリーは510ドル、ユースホステルのようであった。
カギ付き個人ロッカー完備で、シャワートイレは共同。
運良く下段のベッドになった。
窓に面しているドミは2段ベッドが向かい合わせのドアが無いコンパートメントだ。
真ん中部分は廊下に面している。
旅行シーズンが始まったばかりだからか、予想よりも船室は満員では無く、ドミは空きも多かった。
チロエ島ツアーの参加者のオランダ人カップルに再会した。
彼らは4人キャビンで、「私達の部屋を見て」と、船室に招かれた。
ベッドとその間のスペースはドミトリーと同じだった。
カップル「ドミトリーより広いと思って、ここにしたんですが・・・」
ワシ「ドアの有無だけの違いですね。ベッドのサイズもコンパートメントの広さも、私のドミと同じですよ…」
彼「そうなんですよ・・・私たちはこれに、2100ドル支払ったんですよ(苦笑)」
嵐の始まり、船酔い
霧と雨で視界が悪い。
揺れが激しく、気をつけてくださいと船内アナウンスが流れた。
昼食はチキンとマッシュポテト、スープ、サラダ、フルーツ。
パンもあるが、食欲が無いので貰わなかった。
マッシュポテトがしつこい味で、残してしまった。。。
私は食物を残すことはできん人だが、こんときは限界やった。
チキンを無理に口に押し込んだ。
たったこれだけの量を食えんとは・・・食事が不味かったのでは無い。
すでに、船酔いになっていたのだ。
嵐と海鳥
気分転換のために、嵐の中デッキに出て船の後部に行った。
階段を上ると、ガシャーーーーン!!
食堂から大量に皿が割れる音が聞こえた。
かなりの揺れで波が高く、柵などにつかまらなければ歩けなかった。
そこで見た素晴らしい光景・・・
嵐の中を、海鳥が飛んでいるのだ。
船の後部船体の周りを舞うように、飛んでいる。
お前ら・・・かっこよすぎる・・・晴れのときよりも、数が多く活発な気がした。
船酔いで注射する
嵐に挑む海鳥に対して、人間は、弱いもので。
もう、ゲロ吐きそうや・・・
船酔いの薬をもらうため、船医のところに行った。
船医はスペイン語の通訳をしてくれる女性スタッフを連れてきた。
ワシ「吐きそうです、胃が気持ち悪いです」
このとき、マジでごみ箱に吐こうかとおもった。
船医「船酔いは、今薬を飲むと更に悪くなる」
ということで、注射をしてすぐ寝るように言われた。
「ベッドに寝てください」
「え?」
腕ではなく、ズボンをまくられて、子供みたいにケツに注射された。
「安静にしてすぐ寝てください」
海外で注射をしたのは初めてだった。
大揺れのベッドに横になると、アナウンスが聞こえた。
「船の揺れが酷いので夕食の提供時間が遅れます」
多くの人が船酔いになったようだ。
向かいのベッドの乗客は朝から寝ていたし、すでに上のベッドの人も寝ていた。
船内を歩く客もいなかった。
チリをアカタマ砂漠からパタゴニアまで陸路と船旅で旅行しました。
最大の目的は”自然の風景を撮る”コトです!!
ピンクフラミンゴ、ペンギン、イルカ、アザラシ、グアナコ、キツネなどの動物。
パイネ国立公園3泊4日初心者の無謀トレッキングで目の前に現れた巨大な氷河に圧倒…
自然の偉大さ・厳しさに感動した旅です。
2008年